川蝉

2020/08/27 夜

総合3.8 味3.8 サービス5.0 雰囲気5.0 CP4.0ドリンク3.0 ¥

念願の食べログ栃木県No. 1の鰻屋さん、川蝉を初訪問!

【食べログ AWARD BRONZE 2020 】
【食べログ百名店 うなぎ 2020 】

instagram:@doctor.gourmet

ご覧頂きありがとうございます

皆様の『いいね』『フォロー』『お店の保存』を頂けますと幸いです

本日は小山での勤務

以前からずっと行きたかった食べログ栃木県No. 1の鰻屋さんの川蝉さんへ

帰りの東京方面とは逆方向ですがそのくらい食べたかったのです

川蝉さんは東京の竹葉亭で修行され、こちらで独立、一代でここまで築き上げました

あらかじめ連絡をして、17時に予約をして到着と同時に食べれるように焼いてもらいました

あらかじめ既に蒸されているのでお店に来てから注文しても20分で焼けるとの事でした

駅から10分も歩くと聞いたのでタクシーで伺う事に

お店に着くとなんかレトロな店構えです

中に入るとこれまた昭和感漂うノスタルジックな雰囲気

鰻屋さんなのにテーブルは一席のみで、カウンターがメインです

2階席もありますが

鮨も江戸時代はファストフードだったくらいなので、昔は鰻屋さんってこんな感じだったのですかね

席に着くとまず、瓶ビールとお通しが

帆立と花ニラと海老の辛子味噌あえです

恥ずかしながら、花ニラというもの、初めて頂きました

大将によるとニラの新芽、お花らしいです

ニラは栃木県の名産らしいです

だから餃子も多いとのことです

なんか有名店なのにお高い感じはなく、この大将、色々教えてくれますねー

好感度高しです!

そしてお待ちかねの鰻(松4510円)が到着

立派なお重ですね

蓋を開けるとびっしりと大きめの鰻です

一口食べると、まずかなり薄味です

いいですねー

私好みです

なかなかこの薄味、自信がないとできませんよ

タレは甘くもなく辛くもなく絶妙なバランス

どちらかと言うと辛めです

ご飯にもほとんどタレがかけられていません

ご飯は少し柔らかめです

肝心の静岡県岡崎産の鰻のお味は柔らかくもなく硬くもなく、ふわふわでもなく、昔ながらの製法で焼き上げられた鰻です

どちらかというと少し柔らかめ

脂は蒸している際に旨味と共に落ちちゃっている感じです

関東風ですので、背開きで蒸しと焼きの合わせ技です

ここで、素晴らしいのがこちらの大将、一見の私に対して鰻について熱く語ってくださいました

「天然鰻、天然鰻と皆んな言うが、大きさが小さく肉薄でなかなか鰻の旨味が感じられないんですよね」

うんうん、わかるわかる

「昔はね、鰻職人の集まりとかあったけど最近そういうのもなくなりましたね」

そうなんですね

「最近のお客さんは、漬物や肝吸いの肝を残すんですよね」

ギクっ、私もお漬物は食べれない…

「私の店は見ての通りの粗末なお店ですから、立派なお店のような料金は頂けません」

うんうん、謙虚ですね…

「私はずっと鰻職人としてやってきたから、きちんとした昔ながらの教わった作り方を大きく外れた事はしたくないんですよね」

すばらしいです!

「最近1.5匹乗せて、特上とかいって売ってる鰻屋さんあるけど、鰻は頭と尻尾がの2つで鰻なんですよ」

「頭が2つあるとか、中を抜いて頭と尻尾だけ出したりとかは鰻屋はやらないんですよ」

それな!

などと心の中で思いながら聞いていました

そしてそれは私が思っていた事と全く同じなのです

一昨日も、成田の鰻屋さんで、特上うな重(1.5匹)とうな重(1匹)がありました

私はいつも1匹の中で差があればい良いものにしますが、1.5匹だからという理由で特上なら、1匹の中で一番良いものを注文します

1匹で生きている鰻を切って、他の鰻とくっつけてニコイチみたいに1.5匹にするのは鰻に失礼ですし、私は自然な形な生きている姿で食したいと思います

料理人ですが、尖った感じを出さず、文化人ような雰囲気が良いですね

老練な職人から醸し出される何とも言えない温かい雰囲気に包まれました

そしてなんか意気投合しちゃって名刺まで交換しちゃいました

こんなレジェンドが宇都宮にいたんですね

いつまでも元気でいてほしいです

有名店なのに謙虚な方の代表として、赤坂の松川さん、蠣殻町のすぎたさんがいらっしゃいますが、お二人と肩を並べますね

久々に実直な方と出会い、心が洗われた気がしました

ぜひ近日中に再訪したいです

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です